犯罪報道も「在り方」を問い直す時期にある
ある重大事件の加害者家族の自宅を相談で訪れた際、隣家の住人の女性に呼び止められたことがあった。
「本当に酷いわね」
筆者は女性に責められることを覚悟したが、女性が口にしたのは意外な言葉だった。
「酷いのは家族じゃなくてマスコミ。煙草を吸いながら眺めてた人もいたわよ。もうテレビを見るのも嫌になった……」
重大事件が起こる度、加害者家族の自宅には報道陣が集まり、塀の中に入ってしまった加害者に代わって謝罪を求める動きが今も続いている。
世論は変わりつつある。犯罪報道もまた、単なる消費対象としての「犯人探し」や「家族バッシング」を脱し、一度立ち止まってその在り方を問い直すべき時期に来ているのではないだろうか。

