叩かれて傷つき、強くなった
【上野】多くの女性からすれば、アグネスさんはスーパーウーマンに見えるでしょうね。
【アグネス】ぜんぜんスーパーウーマンではないです。でも母親になって、強くなったとは思います。アグネス論争が大きかった。私を奮起させてくれたのは叩かれて傷ついたという経験でした。それがなかったら愚痴ばかり言っていたかもしれません。
【上野】最初から叩かれ強い人なんていませんからね。私もよく「打たれ強い」と言われますが、好き好んで「打たれ強く」なったわけではありません。
【アグネス】アグネス論争が起こった頃に、子どもをお風呂に入れながら泣いてしまったことがありました。子どもを受け取るために風呂場にやってきた夫に気づかれてしまい、「なにを泣いてるの?」と問い詰められたのですが、その時に夫が言ったんです。「泣いてもよくならない。もっと強くならなければ」って。
「自分が正しいと思うなら、人生で証明しなさい」とか忌憚のないことを言ってくれました。その時は重い責任だなと思いましたが、素直に彼の意見を聞き入れることができました。
【上野】強くなるべきだと。
【アグネス】そうですね。また、いろいろな人に助けてもらいました。私の取材時は、連載の担当者が子どもを見ていてくれたり、テレビ局のプロデューサーや小道具さんが、子どものための遊べるシートや洗濯済みの毛布を準備していてくれたり。楽屋で友人が子どもを見てくれたりもしました。
一つひとつは小さなことなんですけど、その小さな応援がつながって大きな力になってくれていたのを感じます。



