医師、看護師はよりモラルを求められる
SNSの取り扱いにとりわけ注意が必要な職種もある。医師や看護師などの医療系、教員や保育士などの教育系だ。
どちらも個人情報や守秘義務を多く抱える仕事であり、投稿が問題となりやすい。保健師助産師看護師法や地方公務員法などにより、守秘義務が規定されてもいる。一般の人よりもモラルを求められ、多くの人が自分事としやすい職業でもあることも、炎上しやすい理由だ。
たとえば病院内では、そもそも撮影・録画などが禁止されているところは多い。ところが、学生時代から投稿するのが当たり前の中で過ごしてきたため、自然に投稿してしまい、問題になっている。
2025年10月、岐阜県大垣市民病院で看護師が手術室に私用のタブレットを持ち込み、患者の臓器の写真を撮影、SNSに投稿。2026年3月には、福岡県佐田病院の看護師が患者ひとりの電子カルテを撮影し、Instagramストーリーズに投稿して、それぞれ問題となった。
児童の顔写真を投稿した小学校教諭
教師の場合、学校や自治体等でSNSの利用を禁じているところもある。たとえば愛知県は毎年作成する「個人情報の手引」で、「教員自身の氏名や所属校を伏せたとしても、意図せず個人情報を漏洩する可能性があることから、業務に関することは個人のSNSに書き込まないこと」と明記している。
ある学校では、全教員が毎月、体罰をしていない、交通ルールを順守しているなどを申告するチェックシートシートを管理職に提出している。その中には、「私的に校務の情報や児童の情報をSNS等に発信しません」という項目もある。
ところが、2021年に大阪府内の小学校で、児童13人の顔や名前などが特定できる写真を複数回Instagramに投稿していたとして教諭が文書訓告処分とされるなど、やはり問題は起きている。
なお、モラルを求められやすく、多くの人がモノを言う権利があると考える公務員、多くの人が自分事にしやすい飲食業なども炎上しやすいので注意が必要だ。
