バスケ専門の部署すらなかった

ニューバランスの勢いを支える要因の一つが、ユニークなスポンサー展開だ。

ナイキが圧倒的に支配するNBA(米プロバスケットボールリーグ)で、ニューバランスが事業の「顔」にあえて選んだのは、リーグで最も寡黙と言われる男だった。2018年11月に複数年契約を結んだ、カワイ・レナード選手だ。

なぜ彼だったのか。「米ヤフー!ファイナンス」の取材に対し、同社グローバル・コンシューマーマーケティング責任者のパトリック・キャシディ氏はこう語っている。求めていたのは、「クリエイティブなビジョンを持ち、起業家の精神でバスケ部門の立ち上げを共に担ってくれる人物」だった、と。