別名「やせホルモン」

1については、アディポネクチンは別名「やせホルモン」ともいわれる通りで、肝臓や筋肉に働き掛けて、脂肪を減らしてくれます。メタボや生活習慣病が気になる人には嬉しい効果です。

メタボリックシンドロームのお腹
写真=iStock.com/kuppa_rock
メタボや生活習慣病にも効果(※写真はイメージです)

なお内臓脂肪が増えると、アディポネクチンの量が減ってしまいます。つまり肥満の人はますますやせにくくなっていき、やせていくと、アディポネクチンが分泌しやすい体質になっていくのですね。

やせる好循環と、太る悪循環。アディポネクチンで、好循環を回していきましょう。

「血管を修復する働き」もある

超善玉ホルモンと呼ばれるアディポネクチンには、血管を拡張したり修復する働きがあります。

血管が拡張すれば高血圧が改善しますし、痛んだ血管があれば修復されます。動脈硬化などのリスクも下がります。

なお、日本人の死因の第2位は、心疾患です。心疾患とは、心臓で起こる病気のことですが、その大部分に血管が関わっています。

特に心臓の筋肉への血流が悪くなると、酸素や栄養素が不足します。こうして起こるのが狭心症や心筋梗塞といった病気です。

アディポネクチンの血管拡張や修復の働きは、こうした心臓病を未然に防ぎ、改善してくれます。

長寿にメリットが大きいホルモン、アディポネクチン。糖尿病の予防にも役立ちます。

その理由は、糖を細胞に取り込む役割をもつ「インスリン」の効きをよくするからです。インスリンはいわば鍵のようなもので、細胞の入り口を開けるきっかけになります。

その効きがよくなれば糖が細胞内にスムーズに入りますので、血液中の濃度が下がるのです。

アディポネクチンが糖尿病の予防や改善に効果があるのは、こうした理由によります。