陰謀論に取りつかれてしまう人の特徴
ネットに流れる怪しい情報やトンデモ本などを鵜呑みにしてしまうのは、意外にも有名大学を卒業し、社会人としてまっとうに仕事をしてきた人に多いようです。
たとえば、東日本大震災はある組織が人口抑制を図るために地震爆弾を仕掛けたために起きた、新型コロナは米中が互いに違うタイプのウイルスを相手国にまき散らしたウイルス戦争だ……。
フリーメイソンの世界支配説など、昔からさまざまな陰謀論がありました。実際、歴史的に世界各国の政治家や要人がフリーメイソンに入っていて、政治や経済を牛耳っていたことは事実かもしれません。
だからといって、彼らがどこかでひそかに会合を開いて、世界を支配しようと陰謀を企んでいるなどということはありえません。
共同謀議があるかどうかが大事なポイントであり、それが証明されない限りはフリーメイソンが陰謀集団だということはできない。しかしフリーメイソンがかつて各国の要人に多かったということだけで、そこに陰謀があるかのように錯覚してしまうのです。
相関関係と因果関係を混同しない
これは、相関関係と因果関係をとり違えているとも考えられる。相関関係はあるが、因果関係はないということが世の中にはたくさんあります。相関関係とは、Aの数が増減したとき、もう一方のBの数も同じように増減があるという状況。かたや因果関係とは、Aが原因になってBという結果が起きる場合、AとBには因果関係があると表現します。
相関関係と因果関係の違いは、よく子どもの学力と体力の関係でたとえられます。
全国の小学生の体力テストと学力テストの結果を分析したところ、体力の高い都道府県の子どもほど、学力が高いことが判明しました。つまり体力と学力は相関関係があるということです。これをもって、「体力を高めれば学力が上がる」と言えるでしょうか。
それを正しいと考える人はいないでしょう。体力と学力の間に相関関係はあっても、明確な因果関係はないからです。
もうひとつ、ある晴れた日にアイスクリームの売り上げが上がったとしましょう。天気と売り上げに明らかに相関関係はある。では晴れていることが原因でアイスクリームが売れたと考えていいでしょうか?
晴れていても、冬の寒い日にアイスクリームは売れません。夏の暖かい時期に晴れていて気温が上がったから売れたわけです。つまり、晴れていることとアイスクリームが売れたことに、直接の因果関係は成り立っていないのです。
このような相関関係と因果関係の違いをしっかり認識していないと、トンチンカンな結論を招いてしまうことになります。

