「7イニング制の新大会」はメリットだらけ

こう説明しても、「やっぱり夏は暑いんだから、7イニング制がいい」と、さらに反論してくる人もいるだろう。

そこで、私がこれから述べる案を、ぜひ高野連は採用してほしい。

それは、「7イニング制の甲子園大会を新たに創設すること」だ。

同時に、例年行われている夏の甲子園大会は継続させるということが前提である。

時期としては春のセンバツ大会が終わったあとの、全国の都道府県で春季大会を開催しているころである。

この大会は夏のシード権を取るという意味合いがあるから重要だと考えている人もいるかもしれないが、私にしてみれば、「夏のシード権は前年の秋の大会の結果でええやん」と考えている。

だから、この時期はあえて「7イニング制の甲子園大会」と称して開催してみたらいい。この大会に参加するには二つの条件がある。

阪神甲子園球場
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「7イニング制の甲子園大会」私案

①部員数の多い学校はAチーム、Bチームに分け、例年の夏の大会にはAチーム、7イニング制の大会にはBチームが参加する。

この場合は両方の大会に参加できないため、Aチームの選手が例年の夏の大会に参加した場合は7イニング制の大会には参加できないこととして、Bチームの選手が7イニング制の大会に参加した場合は例年の夏の大会には参加できないこととする。

②それ以外の、たとえば進学校は、7イニング制の大会か、例年の夏の大会に参加するのか、どちらかを選ぶ。

部員数の多い学校にしてみれば、7イニング制の大会と、例年の夏の大会に参加することで、それまで9イニング制の大会では控えだった部員にもチャンスがめぐってくる。

すると、7イニング制の大会にだって大学、社会人を含めたアマチュア野球の関係者や、場合によってはプロの関係者だって、この大会を見にくるかもしれない。

そこでキラリと光る好素材の選手を発見できれば、「よし、うちの野球部に入ってもらおう」とスカウトされる可能性だってある。

それに、7イニング制を選んだ学校で部員数が少ないところであれば、この大会は春で終わってしまうのだから、そのあとは自分の進学先を見据えて受験勉強に専念できるというメリットがある。

「どうせ以前からある夏の大会に出たって負けるんだから、早めに負けて勉強したほうがいい」

と考えている部員は、普段は口には出さないだけで意外と多いはずだ。

その結果、

「自分たちがいい大学に進学するためにも、春以降は勉強に専念できる7イニング制の大会に参加しよう」

と考える学校や野球部員がいたとしても、おかしな話ではない。