集中するときに働く脳の回路2つ
「仕事をしていても、気が付けばぼんやりと違うことを考えてしまう」――そんな集中力の低下に悩む現代人は多いようです。
ぼんやりと考え事をしていたり、注意が定まらずあちこちに向いてしまっているときは、「心がさまよっている」状態をつくる脳の回路、デフォルトモードネットワークが活性化しているときです。
このデフォルトモードネットワークを沈静化させるのが、からっぽ瞑想です。
からっぽ瞑想で「心がさまよう状態」を落ち着かせたうえで、「脳が何かに集中するときに働く回路」を鍛えるためのトレーニングをプラスすれば、集中力を高めることが可能です。
何かに集中するときに「働く回路」は、次の2つ。
1 タスク実行系の「セントラルエグゼクティブネットワーク」
目の前の課題に「どうとり組むか」を決定し、手順を組み立てる回路
2 注意制御系の「前頭頭頂注意ネットワーク」
雑音を遮断して、対象だけに注意を向け続けるための回路
セントラルエグゼクティブネットワークは、人間らしい、高次な活動を支える脳の回路です。
一方、前頭頭頂注意ネットワークは注意コントロールの要。雑音がある場所で読書に没頭できるのは、このネットワークが働いてくれるおかげです。
ろうそくを見つめる「ゆらぎ瞑想」
この2つの回路をトレーニングするのに効果的なのが、ろうそくを見つめる「ゆらぎ瞑想」。ろうそくのゆらめく炎を一定時間、静かに見続けることに集中する瞑想方法です。
とてもシンプルな方法ですが、「小さな変化のある対象」に意識を向け続けることで、先の2つの回路を活性化させ、集中力を養うことができます。
この応用としては、「雨音に耳を澄ませる」、「雲の流れを見続ける」なども有効。「微妙に変化するもの」を対象として見つめ続けるのがポイントです。

