牛・鶏・豚は「飼育環境」で選ぶ
また、肉類は、育てられた環境を重視したほうがいいでしょう。
たとえば牛肉の場合、日本ではたいてい「グレインフェッド(穀物飼育)」という方法で育てられています。牛は狭い畜舎につながれ、輸入とうもろこしなどの穀物を与えられて育ちます。そのエサは遺伝子組み換え作物である可能性があり、そもそも安全なのかという懸念が払拭できません。
さらには、畜舎に閉じ込められていることで感染症に罹りやすいため、多くの牛が抗生物質を与えられて育ちます。そうした影響が、牛肉や牛乳に出ないとは言い切れません。
そこで、今、注目されているのが「グラスフェッド(牧草飼育)」と呼ばれる方法で育てられた肉類です。この飼育法では、牛は放牧され、牧草を自由に食べてストレスなく育ちます。
私自身、できる限りグラスフェッドの牛肉や乳製品を選んでいます。注意点があるとすれば、オーガニック食材を扱う店やデパ地下などに足を運ばないと、なかなか入手できないことです。
牛に限らず、鶏肉や卵も、ギュウギュウの鶏舎に押し込まれたブロイラー(短期間で出荷できるように、成長を促す方法で飼育された鶏)ではなく、平飼いされている鶏を選ぶことをすすめます。平飼い(平らな地面の上で放し飼いする飼育法)のものはどうしてもブロイラーより高価ですが、それでも鶏肉や卵は価格の優等生で、値上がりしにくいものです。
そのほかの肉も、基本的な考え方は同じです。
今は、豚肉も「アグー豚」「TOKYO X」など、ブランド名がつくものが増えました。
ブランド肉は、飼育環境についても積極的に公表しているケースが多くあります。飼育環境を調べたうえで納得して買うようにすると良いでしょう。
本当に頭が良くなる魚の食べ方
「魚を食べると頭が良くなる」は歌で有名になった言説かもしれませんが、事実だといえます。
頭が良くなるため、また、健康のためには、魚だけでなく貝も積極的に食べることをおすすめします。ここでは、そうした魚貝類のうれしい効果と、効果を得るための「食べ方のコツ」を紹介します。
魚に「良い効果」があるといわれるのは、オメガ3不飽和脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれているからです。これらの成分は、脳の萎縮を抑えてアルツハイマー病を予防する働きがあるといわれています。
なかでも、サンマ、アジ、イワシ、サバなどの青魚は、不飽和脂肪酸であるEPAやDHAを多く含みます。これらは、最近の研究で認知症も予防することがわかりました。それだけでなく、血液をサラサラにして血栓をできにくくし、血管を若く保つ働きもしてくれます。
「魚を食べると頭が良くなる」といわれるのは、こうしてEPAやDHAが脳に良い作用をもたらすことも一因としてあるのでしょう。
また、EPAやDHAの摂取量が多い人は、動脈硬化やがんのリスクが低いことも指摘されています。

