双子はラッキーだと考える
子どもが授かるのは非常に嬉しいこととはいえ、それが双子となると親は大変です。ただでさえ子育てのことがよくわからないのに、オムツを替えるのも、入浴させるのも、ミルクを与えるのも、赤ちゃんが2人いると、すべての作業が2倍になります。お父さんもお母さんも悪戦苦闘させられることになるでしょう。
とはいえ、大変なのは最初の数年間だけです。
子どもが学校に上がる頃になると、他の親がするような、「うちの子は学校でうまくやれるのだろうか?」という心配はあまりしなくてすむという研究もありますので、その点では安心できます。
双子の子育ては、最初の数年間こそ大変ですが、その後は安心できるようになるので、トータルの労力ではあまり変わらないのです。
イギリスにあるエセックス大学のベロニカ・ラマルシェは、学校にお友だちがいることは、いじめ防止になるという先行研究に基づき、「だとすると、双子というのは学校にお友だちがいるのと同じように機能するはずだから、いじめられたりしないのではないか?」と考えました。
ラマルシェはこの仮説を検証するために、123組の6歳児の双子を調べてみたのですが、まさに仮説通りでした。
双子の子どもは、学校でいじめに遭いにくいことが判明したのです。
双子は、学校で習うことも一緒ですので、自宅ではお互いに助け合うこともできます。
宿題でわからないところがあれば、もう一方の兄弟姉妹に尋ねることができます。お互いに助け合うことができるので、学業で落ちこぼれる可能性も減ります。
参考文献:Lamarche, V., Brendgen, M., Boivin, M., & Vitaro, F. 2006 Do friendships and sibling relationships provide protection against peer victimization in a similar way? Social Development, 15, 373-393.
人間関係の能力も高くなる
双子というのは、自宅の中にお友だちが暮らしているようなものなので、親が遊んであげなくとも、勝手に二人で遊びます。その分、親の手間がかかりません。
また二人でおしゃべりすることで、コミュニケーション・スキルも高くなるでしょうし、ケンカをしたときの仲直りのしかたなども自然に学ぶ機会も増えて、人間関係の能力も高くなるでしょう。
こういうことを考え合わせると、双子を授かるということは、親としてはラッキーなのかもしれません。最初の数年間は本当にキツイでしょうが、その苦しい期間をどうにか乗り切ってしまえば、その後の苦労はあまりしなくてすむのです。
もちろん、双子になると、同時に教育費もかかることになりますが、双子は少なくとも学校でいじめられたり、落ちこぼれたりという心配はせずにすむわけですから、全体で考えれば明らかにメリットのほうが多いのではないかと思われます。
双子の乳飲み子を抱えて、「もうダメ!」と悲鳴を上げている親御さんもいるでしょう。
相当に苦しいという状況は察しますが、大変なのは今だけだと前向きに考えましょう。自分の親や兄弟などにも手助けをお願いし、どうにかして乗り切ってください。
双子はいじめに遭いにくい
小学校に上るまでは大変だが、メリットのほうが大きい


