「時間術」にハマる人が陥りやすい罠

これらのテクニックは、短期的な生産性向上には極めて有効です。私自身もほとんどすべて活用しています。

しかし、ここで立ち止まって考えたいのは、なぜこれほど時間をやりくりする解決策が出尽くしているのに、私たちはいまだに悩み続けているのか、という問いです。書店は、時間術の本で溢れているのに、私たちは、時間に悩み続け、また新しい本が出版され続ける。

悩むビジネスマン
写真=iStock.com/Yuto photographer
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この背後にある原因を突き詰めていくと、結局のところ、外部から押し寄せる要請に対して、時間をやりくりしてとにかく全力で応えよう、という姿勢は、ある意味、ソーシャルノイズに真っ向からリアクションし続けることに他ならないからです。生産的に働くと言う行為自体が、本質的には「騒がしい時間」そのものとも言えるのです。