「右手の中指の第一関節」まで左手を下げる

例えば「三拍手」や、体の向きを変えながら礼を行う「方位拝」というものがあります。

こちらも、通常では意識しなくてもよいので、現代に生まれた者として、「二礼二拍手一礼」を行うのが、普段、神社を守り、維持している神職にも受け入れやすいのです。

動作の詳細をお伝えすると、お参りの対象をしっかり確認してから、まず「小揖しょうゆ」(鳥居をくぐるときに行った動作)をし、その後、「スイッチオン」で、しっかりお参りに集中します。

その上で、心と体が落ち着いたら、頭をゆっくり下げていきます。できるだけ、背中をまっすぐに保ったまま、腰から九十度、直角を目指して頭を下げていきます。背中と地面が平行になるイメージを描くと、行いやすいでしょう。頭を下げきったら、ゆっくり上体を起こしていきます。

背中と腰がまっすぐになってから、もう一度、同じ動作をします。

ここまでが「二礼」です。

お参りしている女性
写真=iStock.com/Shin Project
※写真はイメージです

二回目の「礼」が終わったら、次は胸の前で、両手を合わせます。指をしっかり伸ばして、手のひらをピッタリ合わせてから、左手だけ少し下に、ずらします。

目安としては、「右手の中指の第一関節」まで左手を下げます。そこまでできたら、ゆっくりと、二回、手を叩き、その後、左手をずらして、元のピッタリとした姿に戻します。

迷ったときは「神恩感謝」

重要なのは、この「合掌」の姿になってから「願意を心の中でつぶやく」ことです。

このときは、「四文字の願意」がオススメです。

思い浮かばないときや、迷ったときは「神恩感謝」とつぶやいてみてください。

ここまでが「二拍手」です。

最後に、もう一度、最初に行ったような頭を下げる動作を一回だけ行います。

動作が終わったあとは、少しだけ「余韻」を残すために、動きを止めて「静止」してみてください。

これは「残心」といって、集中した動作を行ったあと、次の動作に移行するまでの「間」を作るために行います。日本の武道、「剣道」や「柔道」でも、「勝敗よりも大切な動作」として、受け継がれているものです。

これが、ご利益を万倍化させる「二礼二拍手一礼」の基本動作となります。

同じ動作を「二拝二拍手一拝」ということもありますが、これは主に「神職が行うとき」に使われます。今は言葉の意味が曖昧になっていますが、昔は「神職」とは、「作法を徹底的に修練した人」を意味していたので、同じ動作でも区別してお伝えしたのです。