神社のお賽銭をあげるタイミングはいつか。ご利益の専門家の藤本宏人さんは「お賽銭は、『神様への報酬』ではないし、義務やルールでもない。『感謝を伝えるためにも、お賽銭をあげたい」というときは、お参りを邪魔しないタイミングがいい」という――。

※本稿は、藤本宏人『神社ご利益1万倍の参り方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

賽銭箱と本坪鈴
写真=iStock.com/junxxx
※写真はイメージです

伊勢神宮の神職は「八回、手を打つ」

実践 「二礼二拍手一礼」と、最強の作法「合掌」

一つの神社のご境内には、たくさんのお参りポイントが存在しています。

今、神社では、「二礼二拍手一礼」という動作が推奨されていますが、これは、それほど古くから「基本」となっていた作法ではありません。

神社は世界でも珍しい「自由度が高い、祈りの場」なので、今のこの作法は、もとから「ルールとして統一されていた」ものではありません。

【図表】願いが届く「合掌」の作法
出典=『神社ご利益1万倍の参り方』(三笠書房)

それでは、この形に統一される以前はどうだったかというと、実は、神社や地域それぞれで、独自のご参拝方法が受け継がれていました。

現代でも出雲大社や宇佐神宮などは、「二礼」は同じですが、拍手の回数が四回となる、「二礼四拍手一礼」が正式な参拝方法として推奨されています。

また、お祭りのときの神職の作法は、この「二礼二拍手一礼」以外のものも、多く受け継がれています。

例えば、現代の神社の「頂点」として、素晴らしい作法を脈々と受け継いでいる伊勢神宮では、神職は「八開手」といって、「八回、手を打つ」という作法が行われています。

さらに、重要なお祭りでは「八度拝」という作法が行われます。

これらは、普段から神社に務め、日々の生活と祈りが強く結びついている神職が行うものとされており、私たちが行うものではありません。

そして「神社に昔から関わっていた家系」などでは、その家に受け継がれた作法もあり、それを優先することが多いのです。