人類存続のために血液型の多様性が生まれた

ロゼットが形成されにくいことから、マラリアの重症化リスクが低いというO型の特徴は、アフリカや南ヨーロッパにO型の人が多いこととも関係していると考えられています。

血液型でわかる 病気とケガのリスク
深瀬浩一『血液型でわかる 病気とケガのリスク』(宝島社)

マラリアは、現在では熱帯または亜熱帯の地域で感染しやすい病気です。これまでの歴史においても、「年中あたたかい」「湿地が存在する」といった、蚊の繁殖に適した地域で感染が広がっており、アフリカや南ヨーロッパはまさにそれに一致している地域といえます。

マラリアが流行しやすい地域では、長い歴史のなかで、マラリアによって非O型の人々が淘汰され、重症化しにくいO型が生き残ってきた――そんな進化の仮説が、現在は支持されつつあります。

また、かつては「人間の血液型はO型から始まった」と考えられてきましたが、分子生物学の分析によって、A型が最初に存在し、遺伝子の欠損および変異によってO型が出現、その後にB型が発生、そしてAB型も現れたことが明らかになっています。

人間の血液型がA型だけだった場合、A型にとってリスクの高い感染症が流行すれば、人類は滅亡に至ります。実際、マラリアはA型にとって高リスクな病気です。

A型ばかりの状態では、人類はマラリアに対抗できないため、O型などの血液型ができたと考えられています。つまり、人類を存続させるために、血液型の多様性が生まれたともいえるのです。

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