40代が「年齢の壁」にぶつかる理由
新井さんが分析している通り、男女の間には大きな溝がある。どちらが正しくて、どちらが間違っている、という問題ではない。共同生活を送るうえで大切なことは、白黒や優劣をつけることではなく、お互いの違いを理解して、認め合うことだ。「同居力」があれば、中年期以降の性的貧困や社会的孤立を、ある程度未然に防ぐことができるはずだ。
新井さんも、40代以降のパートナー探しで「年齢の壁」にぶつかり、苦悩している。新井さんの場合は、交際まではたどり着いているが、自分も相手もお互いにライフスタイルや価値観が固まっている状態の中で、「相手に合わせる」ということ自体ができず、破綻してしまっている。
40代の男性がぶつかる「年齢の壁」は、実はある手段を使えば、簡単に越えられる。その手段とは、お金である。いわゆるパパ活の世界、マッチングアプリや交際クラブの世界では、それなりに身ぎれいな40代の男性であれば、一定のセッティング料金やお手当を支払えば、20代から50代まで、好きな年代・容姿の女性と楽しく交際することができる。女性側も、お金をもらっているので、きちんと男性の好みに合わせた対応をしてくれる。
金の力がなければ誰も相手にしてくれない
逆に言えば、「お金を払う」以外に「年齢の壁」を越える方法は、ほぼ存在しない。少なくとも、私には思いつかない。これは善悪や差別の問題というよりも、端的な事実である。どれだけ社会の中で多様性が叫ばれるようになっても、「繁殖行動においては、年老いた個体よりも、若い個体の方があらゆる面で有利」という生物学的な事実は覆せない。
新井さんは、パパ活の世界に参入することについては、倫理的な理由で否定している。そうなると、「年齢の壁」を越えて、金銭を介さない関係のセックスパートナーを見つけることは難しくなる。
もちろん、金銭を介した関係を結ぶことについては、倫理的な問題も絡むので、安易に勧めることはできない。
中年期以降の男性にとって、立ちはだかる「年齢の壁」については、「なんとかして乗り越えよう」と努力するのではなく、「金の力以外では乗り越えられないことを理解したうえで、どうするか」を考えることが、自らの性と孤独と向き合うために必要になるのではないだろうか。

