初出場やカムバックの可能性のある大学は?

箱根駅伝の新時代に向けて、これまで全く無名の大学も本格強化で本戦に出るところがあるだろうが、実際、数年後に“栄光のスタートライン”に立つのはどの大学なのか。

第102回大会予選会で本戦に届かなかった11~32位の大学は以下の通りだ(予選会の順位)。

⑪法政大、⑫明治大、⑬専修大、⑭日本薬科大、⑮駿河台大、⑯筑波大、⑰拓殖大、⑱芝浦工業大、⑲国士舘大、⑳上武大、㉑麗澤大、㉒明治学院大、㉓桜美林大、㉔平成国際大、㉕流通経済大、㉖武蔵野学院大、㉗亜細亜大、㉘東京経済大、㉙関東学院大、㉚慶応義塾大、㉛育英大、㉜立正大

もし出場枠が23校だったら、11~13位の法大、明大、専大の“常連校”は通過していたことになる。2013年に創部した14位日本薬科大は「強化費予算の削減」がありながらも、初出場に1分19秒差まで迫っていた。

以下、15位駿河台大、16位筑波大、17位拓大、19位国士大、20位上武大、24位平国大、27位亜大、29位関東学院大は本戦出場経験があり、21位麗澤大、23位桜美林大、25位流経大、26位武蔵野学大は留学生がいるチームだ。

日本テレビの箱根駅伝宣伝ポスター写真
撮影=プレジデントオンライン編集部
日本テレビの箱根駅伝宣伝ポスター写真

古豪・慶應の箱根駅伝出場はあるのか

今後の注目は、18位芝浦工大、22位明治学院大、それと30位慶大だ。

芝浦工大は2025年4月から、かつて法大のエースとして活躍した徳本一善氏が監督に就任。明治学院大は陸上競技部(長距離)が2023年度から「スポーツプロジェクト」の対象となり、強化が進められている。

慶大は100年近い昔の話ではあるが、1932年のロス五輪に5人の学生代表を送り込んだ古豪。近年も100m日本記録保持者・山縣亮太をはじめ、小池祐貴(100m)、横田真人(800m)、豊田兼(400mハードル)らオリンピアンを輩出しており、競走部は超名門だ。

箱根駅伝は第1回大会(20年)から参戦するも、第70回記念大会(94年)の出場が最後。2017年に「慶應箱根駅伝プロジェクト」を始動したが、苦戦が続いている。低迷の理由は明確だ。スポーツ推薦制度がないため、有力選手を集めるのに苦労しているのだ。

慶大にスポーツ推薦枠ができれば、すぐに箱根駅伝の上位校になるだけの“ポテンシャル”を秘めている。大学界きってのハイブランドで、経営的にも安泰、今さら箱根駅伝で大学名をアピールする必要はない。ただ、推薦枠誕生なら、有望選手が多数入学を希望し、たちまち箱根出場となって、まさに「陸の王者」時代到来となるかもしれない。

また31位の育英大は陸上競技部が強化クラブに指定されており、今年1月には日本選手権1500mを2度制している戸田雅稀が駅伝監督に就任。32位立正大は日本体育大時代に箱根駅伝5区で大活躍した服部翔大監督が2024年4月から指揮を執っている。

現時点で箱根駅伝を目標に“本格強化”している大学は40校以上ある。出場校が「23」になっても、数年で今以上の“大激戦”になるだろう。