「苦手なこと」を「好きなこと」に変えることはできるのか。習慣家の井上新八さんは「あえて『やりたくない』ことをしてみると、じつはやってみたら楽しいかもしれない。はじめはハードルが高いと感じることも、できるだけ負担にならない方法からはじめていけば、そのうち好きになる。さらにそれが職業の獲得に繋がることだってある」という――。

※本稿は、井上新八『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

「苦手」は「好き」の入り口かもしれない

やりたいことが何も思いつかない。

くだらないこともやろうとは思わない。そんなときはどうするか。

「やりたくない」ことをしてみるのはどうだろうか?

気が進まないよね。わかる。

痛いほどよくわかる。誰だって苦手なことはやりたくない。

でもやりたくない、苦手だなと思って敬遠していることって、そもそもなんでやりたくないんだろう、苦手なんだろう?

楽しくないから? やるとめんどくさいから? 疲れるから?

でも、もしかしたらそれはそう思っているだけで、じつはやってみたらそうじゃないかもしれない。

肯定的なフィードバック
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毎日1カ所を磨き上げた

わたしの場合、掃除がそうだった。

できるだけやりたくないことの代表格が掃除だった。

ただその頃読んでいた本に立て続けに「朝の掃除の習慣はいい」と書いてあった。

1冊だったらスルーしていたんだけど、その数日後に読んだ本にも同じようなことが書いてあって、生活に取り入れてみることにした。

でもかなり掃除はハードルが高い。できるだけ負担にならない方法ではじめた。

最初は超小さく。金曜日の朝、リビングのテレビ台の上のほこりを拭く。土曜日の朝、仕事部屋のデスクと棚の上を拭く。拭くというより、ほこりを払うという感じ。

小さなほこりとりのような道具でさっと払うだけ。

週2回。1分もかからない小さなことからはじめた。

これをしばらく続けてみて、なんとなく定着してきた頃を見計らって、やり方を変えた。

毎日気になるところを掃除しはじめた。今日は台所を磨いてみるか! 今日はお風呂を磨くか! って、毎日1カ所気になるところを磨くようにしはじめた。

「ほこりをさっとはらう」から、「きれいに磨く」に格上げした。

例えばずっと気になっていた台所のおたまやヘラを入れた容器。

油が散って少し薄汚れている。それをきれいに磨いてみる。なかなかきれいにならない。半分くらい磨いて、また翌週再チャレンジ。そうやって何週間かかけて1カ所を磨き上げる。