「青魚の油」にはがんの予防効果がある

さらに、調理法にも工夫の余地がある。肉や魚を高温で焼くとヘテロサイクリックアミンや多環芳香族炭化水素といった発がん性物質が生じやすくなるが、たとえば低温で煮る、蒸す、あらかじめ下茹したゆでしてから焼く、レモン汁やハーブ、オリーブオイルでマリネしてから調理する、などの方法によって、これらの有害物質の生成を抑えられるかもしれない。

本邦の研究でも、野菜や果物の摂取量が多い人ほど、消化器系のがんリスクが低い傾向が報告されており、WCRF/AICR報告でも、「毎日400g以上の野菜・果物摂取」が推奨されている。

がんリスクを抑える食事
②青魚

魚、とくに青魚は、日本人にはなじみの深い食材である。そこに多く含まれる脂質(n‐3系多価不飽和脂肪酸:EPAやDHA)は、がん予防においても注目されている。脂肪酸は体内で炎症を抑える働きをもち、慢性的な炎症を背景とする疾患、たとえば動脈硬化やがんのリスクを下げると推測されている。