99パーセントの人は思い通りにならない人生を送る

成功に向けた計画の立て方は、人によって違います。それぞれ環境や得意分野などが違うのですから、それを達成するための方法が違うのは当然でしょう。

キャリアアップのために資格を取ろうとする人もいますが、「これを取得して成功した人がいるから」と真似をして取ったところで、きっと役には立ちません。まず自分自身の「目的」があって、そのために必要な資格があるのなら、勉強して取得すればいいのです。

とはいえ、自分なりの計画を立てて実行しても、必ず望んだような結果が出るとはかぎりません。むしろ、成功の確率は低いと思っていたほうがいいでしょう。

頭を抱える男性
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人類の長い歴史を振り返ると、やりたいことにチャレンジした100人のうち、99人は失敗しています。しかも大半は、本人が生きているあいだには結果が出ません。ずっと後の時代になって、成功か失敗かがわかるケースがほとんどです。

つまり僕たちの人生は、99パーセントが思いどおりにはならないということ。そんなに確率が低い現象に「成功の法則」なんてあり得ません。たとえ計画が失敗に終わったとしても、それは単に「よくあること」にすぎないのです。

その失敗には、大きな価値がある

そういわれると、チャレンジする意欲が下がりますか? もしそうなら、こんなふうに考えてみてください。

長い歴史の中では100人のうち99人が失敗してきましたが、ひとりの成功のおかげで、世界は少しずつ変わってきました。成功率が1パーセントでも、チャレンジする人が多ければ、成功の絶対数は増えます。チャレンジする人が少なければ、世界は変わりません。

失敗する99パーセントのチャレンジは、いわば1パーセントの成功を支える土台のようなもの。その失敗には、大きな価値があるのです。

それに、仕事で失敗したとしても、命まで失うわけではありません。命どころか、人生の大部分は何のダメージも受けないでしょう。

世の中には、「仕事が人生のすべて」だと思い込んでいる人もいます。社会人1年生のあなたも、いまは仕事のことで頭がいっぱいかもしれません。

でも、ちょっと考えてみてください。あなたは昨日の夜、何時間ぐらい寝ましたか? まだ若いから6時間ぐらいかもしれませんが、人はだいたい7時間から8時間ぐらい寝ると思います。会社で過ごす時間と大差ないですよね?

それだけ考えても、人生が仕事だけでできているわけではないのはわかるでしょう。会社で働くのは1日の3分の1ですし、1週間のうち2日は休みです。長い人生のうちで、仕事をしている時間は3割にもなりません。睡眠時間のほうが多いくらいです。