「ご飯=糖質」を食べないと集中力は落ちる!

さて、せっかく取ったカルシウムは、できるだけ効率よく吸収したいもの。そこで役立つのが「ビタミンD」である。

また、質のいい骨をつくるには「ビタミンK」が必要。強い骨をつくるには、適度な運動も欠かせない。

「ビタミンDは、日光にあたることにより皮膚でもつくられます。朝、家を出て外でラジオ体操をして戻ってくる程度で十分なのです。また、時々は魚やキノコも食べるようにすれば、必要量のビタミンDは摂取できます」

骨をしなやかにし、骨折を防ぐビタミンKは、納豆などに多く含まれている。

「納豆が発酵するときにビタミンKがたくさんできるのです。毎日食べる必要はなく、『1週間に2、3回』程度の意識で十分です」

栄養素を取るだけでは骨は強くならない。適度な運動によって刺激を与える必要がある。

「激しいスポーツをする必要はなく、『歩く』『体を動かす』といった程度でいいのです。エスカレーターを使わず階段を利用するのも効果があります。電車での移動が多い都市部に比べ、車での移動が多い地方部のほうが肥満傾向にある児童が多いとの調査結果もありますので、より注意が必要です」

子供の肥満はこうした運動不足と、お菓子や甘い飲み物の取り過ぎが大きな要因となっているケースが多いのだそうだ。

「ふだんの食事の取り過ぎで肥満になるケースは少ないので、そこに制限を加えることはとても危険。食事の内容や量を見直す前に、まずは歩行などで体を動かすようにし、間食を見直すべきです」