新築も築浅も関係ない
こうした「完全自己都合」の家を選ぶのに新築か中古でも築浅の物件を選ぶ必要はありません。理由は簡単です。もうあなたの寿命の範囲で壊れる、朽ち果てる家は少ないからです。
新築または築浅中古を選ぶのは、長く住むことを前提とし、さらに売却しやすいことを優先的に考える場合です。ところが現状の自分自身を考えてみましょう。あと20年程度の住まいです。その先はおそらく高齢者施設が待っています。
20年後の資産価値が大事でしょうか。もちろん売却して多額の譲渡益を得られるのは嬉しいかもしれませんが、70歳代後半にもなっては、おカネの使い道も限られます。次のステージである高齢者施設に入所する足しにしたいという目論見もあるかもしれませんが、それを前提としてしまうと、都心などごく一部に選択肢が限られてしまいます。それを目的に家を選択するなんて悲しい話です。繰り返しますが、自分の勝手都合で好きな家を選ぶときに「資産性」はあまり考えない方が良いのです。そうした考えはもっと若い時に企みましょう。
築古の家は水回りのリフォームがお勧め
築年の古い家でも、しっかりリニューアルすればかなり甦るものです。築古の家を快適に住むためにお勧めしたいのが、水回りのリフォームです。家の劣化で目立つのがキッチン、トイレ、お風呂、洗面などの水回りです。
この箇所は毎日使う場所であるだけに、繰り返しの使用で劣化が進みやすいのです。劣化した水回りを毎日使用するのはあまり愉快な話ではありません。いっぽう壁クロスの汚れや柱のキズ、フローリングの黄ばみなどは見た目に嬉しくはないですがじきに慣れてしまうものです。また床のたわみも、シロアリなどに食い荒らされている場合は別ですが、踏み破らない程度のものでしたらリフォームの優先度は低いといえましょう。
水回りの徹底的リフォームができれば、朝、顔を洗うとき、食事を作るとき、トイレに行くとき、そしてお風呂に入るとき、それは新築戸建てやマンションですごすようなさわやかな感覚ですごせます。生活における清潔感は重要なのです。
また壁クロスの更新などは自分で簡単にできます。クロスは価格が比較的安いので、DIYショップで仕入れて、糊で貼っていくのは意外と楽しい作業ですし、貼り終わったときの爽快感、充実感を味わえます。
マンションの壁はたいていがクロス貼りですが、クロスをはがさずに、上からペンキを塗っても構いません。夫婦共同作業で塗る。子どもたちに手伝ってもらうのもよいかもしれません。
