スーパーで買える「レタスそっくり」な栄養豊富野菜
私たちは、スーパーマーケットなどで販売されている市販の食品を買い集め、それぞれの食品の抗糖化作用を調査しています。この研究は2011年から始め、現在、500種類以上の食品を検証してきました。
その結果、わかったことは、糖化ケアは特別なものでなく、身近な素材で無理なく行なえる、ということです。「糖化予防にはこれが効く!」という宣伝文句をよく見かけますが、特殊な成分、高価な食品である必要はありません。
たとえば、スーパーで並んでいる食品でも、選び方一つで抗糖化力は違ってきます。
ポイントの一つは、ポリフェノールが豊富であること。ポリフェノールは、色味、苦味、渋味、香りの成分です。つまり、これらが強いものを選ぶとよいのです。
たとえば、身近な野菜ではレタス。一般的な玉状のレタス(玉レタスとも)とサニーレタス、どちらがポリフェノールが豊富でしょうか。
サラダはサニーレタスをベースにするといい
答えは、サニーレタス。葉の赤紫色の部分には、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれています。アントシアニンは、抗糖化作用と抗酸化作用の両方に優れているうえ、抗炎症作用、血管保護作用、視機能改善、血糖値のコントロールなどの健康作用が期待できます。
こうした作用をしっかりと得たいならば、棚に並ぶサニーレタスの中から紫色の濃いものを選ぶようにしましょう。
ちなみに、サニーレタスの抗糖化作用は優秀です。私たちが検証した211種類の野菜・ハーブの中で、抗糖化力は上から11番目でした。
健康のためにサラダを毎日食べている、という人はサニーレタスをベースに使うといいでしょう。
なお、私たちの調査ではキク科の野菜に抗糖化作用が高いことがわかりました。たとえば、サニーレタスや玉レタスのほか、春菊、ヨモギ、ゴボウなどです。
これらの野菜を選んで食べることも、老化と病気を防いでいくうえで賢い選択といえるでしょう。

