トレカで投資の実践感覚を学ぶ
「株って、企業の“価値”がカードになったようなものなんだよ」
そう伝えると、子どもたちは意外なほどすっと株の概念をのみこみます。
秋葉原のトレカショップに行くと、ショーケースに高額カードがずらり。数万~数十万円の値がついたカードが、大切に並べられています。
そこはまるで、トレカを愛する人たちの“ミニ証券取引所”のようです。
トレカという身近なツールを通じて、「価値って何?」「市場ってどう動くの?」。そんな経済の本質を体感できる場所。
特に熱烈なファンの多いポケモンカードには、ポケモンの名前やタイプ、能力を示す数値や弱点、さらにレア度を表す等級など、さまざまな情報が詰め込まれていて、それがファン心に火をつけているのだと思います。
自分が持つカードの価値を見極める目。
その価値や希少性を誰かに伝えるプレゼン力。
そして、交換や売買の場面で、冷静に“妥当な価値”を判断する力。
プレイヤーはカードショップという“ミニ証券取引所”で、ショップ店員であるブローカーを通じ、こうした力をフル稼働させながらトレーディングに挑んでいます。そこは、「株の売買感覚」を育てる実践の場でもあるのです。

