手元の70万円で意地の開業、内装はほぼすべて手作り

いっそ、屋台かキッチンカーでも自作して夜だけでも出してみようか――そう考え始めた矢先に、転機が訪れる。2016年の夏、近所の和菓子店の跡地が空いたのだ。

「銀行に断られて絶望していたタイミングで、この物件が空いたんです。これはもう“神様がくれたチャンスだ”と思いました」(成憲さん)

だが、開業に充てる資金はほとんどない。最後の“未払い給料”として会社から渡された70万円。それがすべての原資だった。