「成長」は「老化」と言い換えられる
トークイベントでは小幡氏の解説を聞き、運動後にタンパク質を摂取している男性が「(タンパク質を)摂取したほうが筋肉が増大するといわれているでしょ。でも寿命が短くなるのはいやだなぁ」とつぶやき、皆の笑いを誘った。ほかにも参加者から、小幡氏が用いるショウジョウバエの実験がどこまで人に当てはまるのか、またショウジョウバエで老化がわかるのか、「脂質」は寿命に関係するのか、それならタンパク質の適量とはどれくらいなのか? など矢継ぎ早に質問が飛んだ。これらについて詳しくはぜひ同書を手に取ってほしいが、ここで小幡氏が述べたことの中でとりわけ印象的で、読者に役立つと思うことを2つ紹介したい。
ひとつはタンパク質を多く摂取すると、先の男性が言うように「筋肉ムキムキ」にはなる。だがその“成長”は「老化」に言い換えられる、ということだ。
「ですからアスリートやボディビルダーのように筋肉を成長させることが必須なのであれば、プロテイン飲料のようなものを摂取してもいいのかもしれません。また食欲がなくて痩せすぎてしまう傾向の人、高齢者も、タンパク質が不足している可能性があるので場合によって必要かもしれません。ただし、健康な現役世代のビジネスパーソンが会社帰りにジムに行き、その後に一生懸命タンパク質を補給する必要はないのではないかと考えます」
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