売りに出すにはローン残債が多すぎる

考えられる策は、タワマンを売りに出してしまうことですが、住みはじめて2年ほどしか経っていないためローン残債が多く、物件を所有してから5年以内に売却して利益が出た場合(「短期譲渡所得」と言います)、譲渡所得に対して39%もの税金がかかってしまう落とし穴もあり、今すぐには身動きが取れない状態です。ただ、所有から5年を超えると税率は20%とぐっと下がるので、物件購入時には覚えておきましょう。

木のテーブルの上に木のパーセンテージと家の看板のシンボルアイコン
写真=iStock.com/sommart
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そして私が何より一番気になったのが、タワマン購入に乗り気だったのが妻だけだった、ということです。後に聞いたところ、夫はそこまでハイスペックな家を求めなかったそうなのです。この件は、2例目の町田さん夫妻(仮名)をご紹介した後に、その“マズさ”を解説します。

「中央線沿線に家が欲しい」世帯年収1000万円夫婦

高収入の酒井夫妻の一方、30代の町田夫妻は、駆け出しのフリーランスデザイナーと会社員というカップルでした。彼らの希望は、「中央線沿線に家が欲しい」というもの。特に、阿佐ヶ谷や高円寺がお気に入りで、エリアへの愛が相当に強かったのですが、予算をお聞きすると、3000万円。世帯年収も1000万円ほどだったので、予算としては妥当でした。