トランプはTikTokの「延命」に成功したが…

今年9月、トランプ大統領は対中交渉で一つの成果を得た。TikTok米国事業の米企業への売却だ。ある試算では、米国内総生産(GDP)の約1%はTikTokが生み出している。若年層を中心にTikTokで政治的考えを投稿し、ニュースを検索する人も増えた。米国民にとって重要なTikTokを、バイデン前大統領が成立させた禁止法から救う成果をトランプ氏は誇示した。

TikTokアプリがインストールされたスマホ
写真=iStock.com/5./15 WEST
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一連の合意や取引の中で、中国のレアアース輸出規制は、米国やわが国、欧州諸国などにかなりのインパクトを与えた。米国政府は、価格保証をつけて国内の企業にレアアース採掘を指示しているが、本格的な供給開始には時間がかかる。

米中協議を経て、徐々に中国はレアアース輸出を再開したようだが、第2次トランプ政権発足前に比べると永久磁石などの輸出認可ペースは緩やかだ。そうした状況下、10月9日、中国はレアアースの採掘、精錬に必要な技術の輸出を規制すると発表し、トランプ大統領は激怒したという。それに伴い米中関係は緊迫化した。