2025年の年末調整は「年収の壁」が引き上がった影響を受け、「魔改造」と呼ばれるほどわかりにくくなった。FPの風呂内亜矢氏は「特に扶養関係の記載漏れに要注意。正しく記載しないと、場合によっては約22万円の損をする」という――。
早めに添付書類の準備を
今年はいわゆる「年収の壁」が変更されたことを受けて、年末調整がより一層複雑になります。勤務先で年末調整の電子化が導入されている場合、かなり助けられる部分がありますが、入力内容に悩んで時間が取られる可能性もあります。
年末調整が電子化されている人もそうでない人も、事前に準備できる添付書類などをきちんと把握・確保し、入力・記入も早めに着手するのがお勧めです。
今回の年末調整の書類は主に以下の3種類です。
①令和8年分 給与所得者の扶養控除等申告書
来年の源泉徴収(概算での税の徴収)を行うために、家族構成(扶養控除などに関係する家族)を届け出る書類です。
変更ポイントは、大学生などが該当する、来年末19歳以上23歳未満である子ども等で、来年の合計所得金額が58万円超100万円以下(お給料のみの場合123万円超165万円以下)になる見込みの人も記載するようになった点です。
あくまで年齢で区切りますが、大学生などがこれまでより多くアルバイトをしても、親はいくらかの所得控除を受けられるようになっています。
2枚目はほぼ例年通りの書面
②令和7年分 給与所得者の保険料控除申告書
今年支払った、あるいは年末までに支払う予定の生命保険料や医療保険料、iDeCoの掛金額などを記載して届け出る書類です。
書類の提出時には、保険会社や国民年金基金連合会などから届いた証明書を添付します。証明書が届くタイミングと、勤務先の年末調整の開始〜締め切りのタイミングにラグがあることが多く、証明書をなくしてしまう人も多いです。
すでに届いた書類はきちんと保管しておく、書類を無くしてしまった場合は再発行を依頼するなど、予め準備をしておけるとスムーズです。



