時代劇や明治のセットはない状態からの挑戦

橋爪氏は、「ばけばけ」の企画を通すとき、朝ドラとして時代が古すぎるという懸念や局内での反対はなかったのかという質問に対して、こう答えた。

「時代ものをやることは、かなりのチャレンジだったと思います。特に今回はBK(大阪)制作ですので、ふだん大河ドラマをやっているわけでもないですから。明治時代を描くのは『あさが来た』以来10年近くなかったので、当時のセットももちろん残っていないですし、時代劇をやれるスタッフもだんだん少なくなってきています。京都の撮影所で時代劇をやっているスタッフには入っていただいていますが、全体としては少ない中、カツラや衣装もすごくお金がかかるし、時間もかかる。実際にできるのかと美術などとも相談し、いろいろ検討した結果、やれるだろうということになりました」

小泉八雲をモデルにしたレフカダ・ヘブン役のトミー・バストウ、松野トキ役の髙石あかり
撮影=阿部岳人
小泉八雲をモデルにしたレフカダ・ヘブン役のトミー・バストウ、松野トキ役の髙石あかり

松江大橋の北側と南側の町並みや、トキが通う雨清水家の大邸宅など、今回は過去最大級のセットを組んだという。その意図について、チーフ演出・村橋直樹氏は言う。