経営者側が「頭を下げる」時代

残念ながら、これからの時代は経営者が「偉い立場だ」という、ちょっと前までの感覚でいると、痛い目を見ることになる。早い話、経営者はもう立場的には「下」になっていて、引く手あまたのなかから、わざわざウチで働いて「頂く」ことに感謝する、そういう立場になっている。

「人余り」の時代には当たり前だった「採用してやる側」というマインドはもう捨てて、採用通知を受諾してくださってありがとうございますというマインドに切り替えていくほかない。「使ってやる」という感覚は古く「ありがたく使わせていただきます」と、経営者側が頭を下げる時代が始まりつつある。グロテスクな現実に打ちのめされて心が壊れないうちに、そういう時代感覚をアップデートしておくことをおすすめしたい。

経営者からすれば絶望的な状況でも、これは働く側からすればある意味では朗報かもしれない。というのも、この状況を言い換えればこれまで社会で青天井に高まってきた「ちゃんと働くこと」というゲームの難度が相対的に下がる時代がもうすぐやってくるということでもあるからだ。