顧客の声に合わせて味と容量の改良を

2つ目のポイントは、ターゲットを明確にした幅広いバリエーションを用意することだ。先に挙げたワントレーの商品なら、おろしハンバーグはヘルシー志向の人、ペペロンチーノは食べ盛りの子どもが対象になる。価格重視の人もいれば、品質重視の人もいる。

「ペペロンチーノとトマトソースハンバーグ」(240グラム298円)。ピリ辛のペペロンチーノ、トマトソースハンバーグ、フライドポテト・ホウレンソウの副菜がそろったワンプレート。
(左)写真提供=イオントップバリュ、(右)撮影=プレジデントオンライン編集部
「ペペロンチーノとトマトソースハンバーグ」(240グラム298円)。ピリ辛のペペロンチーノ、トマトソースハンバーグ、フライドポテト・ホウレンソウの副菜がそろったワンプレート。

従来はPB商品と言えば安さが売りのイメージが強かったが、トップバリュでは独自商品のラインナップを強化した結果、パワーカップルなど年収が高い層にも選ばれるようになってきた。それは多様化する顧客の価値観に合わせて、多様な冷凍食品を開発し始めたからである。

【関連記事】
「食料の物価高日本一なのに最低賃金ほぼ最下位」の地獄県とは…物価と給料の乖離大きい地域の"残酷"
これから「小泉備蓄米」がじわじわ問題化してくる…現役農家が今もっとも恐れていること
「5kg4000円」に逆戻り…小泉備蓄米がスーパーから消えた後、今年も「コメ不足」が再来するワケ
「男性客が中華そばを食べている店」から一変…日高屋の「新規客」が目当てにしている"お得なメニュー"
パンと白米よりやっかい…糖尿病専門医が絶対に飲まない"一見ヘルシーに見えて怖い飲み物"の名前