大手企業との技術提携で生き残りを図ってきた

1950年頃まで、世界の造船業界では英国がトップだった。大英帝国を築いた海洋戦略を背景に、当時、英国は世界トップの造船技術を誇った。ほぼ同じタイミングで、わが国やドイツでは戦後の復興が加速した。わが国の産業構造は繊維などの軽工業から鉄鋼、石油化学といった重工業メインに変わった。

三菱重工、旧三井造船(6月30日に常石造船から常石ソリューションズ東京ベイに社名変更)、IHI(旧石川島播磨重工業)、JFEホールディングス(旧日本鋼管)は、造船分野で世界トップクラスの実力をつけた。1956年、わが国造船業は世界トップに成長した。