顔は絶対に動かしてはダメ

①目を水平に動かす

さて、ここからが本編です。

椅子に腰かけたそのままの姿勢で、一方の手(左右どちらでも可)でにぎりこぶしをつくります。そのにぎりこぶしを水平(ヨコ)に動かし、それを目で追う。

にぎりこぶしを水平に、眼前から右方向へゆっくり移動させ、また眼前に戻します。

このような動きを3往復。それを、目で追ってください。

このとき、顔の真横である「耳よりも少し前側」まで目で追います。

注意してほしいのは、ほぼ8~9割の人が「顔も動かしてしまうこと」。効果がなくなるので、顔を動かしてはいけません。「動かすのは目だけ」というのが絶対のルールです。鏡の前で行うと、いかに自然と顔までつられて動いてしまうかがおわかりになると思います。

②目を上下に動かす

次は、目を上下に動かしましょう。

今度もにぎりこぶしを自分の右側でつくります。

それを垂直に、上方向へゆっくり上げたら、次は下方向にゆっくり下ろします。

真横は見えませんので、耳よりも少し前側くらいで、にぎりこぶしを垂直に上げ下げします。

このような動きを3往復、目だけで追いましょう。

目がピクピクしてきたら効いている証拠

じつはこれ、マジメにやるとなかなかしんどいです。にぎりこぶしが目から離れるにつれ、眼筋への刺激はアップ。目がピクピクとするのがわかる人も多いでしょう。

「いつものラクな範囲に戻ろう」と、黒目が拮抗する動きです。

普段まったく使っていない筋肉や神経を使った眼球運動なので、ほとんどの人はキツいと思います。

最初は違和感があるかもしれませんが「使っていないからこそツラいんだ」と捉えてやってみてください。

ときどき、気分が悪くなってしまう方もいるので、そうなったらすぐにやめること。再び行うとしても、自分の体が大丈夫な範囲内で行いましょう。

それでは、「アフター」の計測です。

前でご紹介した2つのモニタリングを、再び行ってみましょう。そして、「ビフォー」と比べてください。

見える範囲が広がっている、つまり首や胸、肩をねじる可動域が広がっていませんか?

ほんのわずかでも広がっていたら大成功。実際、私はこの「黒目ふるふる」を数百人にお伝えしてきましたが、成功率はかなり高いです。個人差はありますが、ほぼ全員の首の可動域が広がりました。