しんどいときは座って料理してもいいんです

「料理は立ってする」って決まっているわけではありません。私は海外の家庭を訪ね歩きましたが、座って料理をしている国もありましたよ。

母が85歳を過ぎた頃、料理をするのがしんどくなってきたと打ち明けられたことがありました。

「お母さん、料理をやめちゃったらボケちゃうよ」と私は母に返しました。そして、座って料理をしたらどうかと提案しました。なんとか料理を続けてほしかったからです。母はそれから座って卓上で料理をするようになり、自分の食べたいものを自分で作り続けました。

ちょっとしんどいな、とか、毎日いろいろありますよね。そんなときは座って作ってみてください。無理せずに、長く料理をし続けることが大切だと思っています。

調理器具
写真=原ヒデトシ
包丁はペティナイフ、まな板はチーズトレイなど小さなものが断然使いやすくておすすめ。キッチンバサミ、ピーラーならばまな板も使わずに切ったりスライスしたりできるので便利です。
ホットドッグ
材料(2人分)
●ホットドッグ用パン……4本(1人分2本)
●ウインナソーセージ……4本(80g)
●レタス……2枚
バター……大さじ1
トマトケチャップ……大さじ2
カレー粉……小さじ1/2

1
パンの上面に切り目を入れてバターを塗る。レタスはせん切りにする。

パンの上面に切り目を入れてバターを塗る

2
ソーセージに斜めの切り目を数本ずつ入れる。

3
パンにレタス、ソーセージをはさみ、トマトケチャップをかけ、カレー粉をふってオーブントースターやグリルで香ばしく焼く。

仕上げのトマトケチャップに少量のカレー粉をふっただけで、ドイツのファストフード「カレーブルスト」の味わいになるのが新鮮です。[出所=『生涯現役! 引き算レシピ』(女子栄養大学出版部)]