妓楼が供する質素な食事

▼図版2は、新造と禿がそろって、一階で朝食を摂っている場面である。大勢が行き交う中での食事だった。

山東京伝作;歌川豊国画 ほか『安達原氷之姿見 昔語本田濫觴』前編3巻、鶴屋喜右衛門、文化10刊
図版2:山東京伝作;歌川豊国画 ほか『安達原氷之姿見 昔語本田濫觴』前編3巻、鶴屋喜右衛門、文化10刊.国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2025-02-10)

いっぽう、花魁は2階に個室をあたえられていたので、奉公人に自室に膳を運ばせ、ゆっくり食事をした。

昼見世が終わったあと、昼食である。七ツ(午後4時頃)過ぎの昼食だった。新造と禿の食事風景は同じく、図十四のようであったろう。