イクメンの財布:抱っこ紐にバギー。惜しむことのない出費

【ダッドウェイ】機能性が受け前年比150%増/ママたちの間で口コミで広まった抱っこ紐の「エルゴベビー」だが、いまでは一緒にお出かけする際の自分専用にと買い求めていくイクメンのパパたちが増えている。

公園やショッピングセンターなどで、積極的に育児に関わっている男性たちがいる。俗に「イクメン」と呼ばれるが、その大半は30代で比較的晩婚な団塊ジュニア世代だ。そんな彼らに好評なのが、ダッドウェイが08年から市場に投入している抱っこ紐「エルゴベビー」である。幅広のウエストベルトが幼児をしっかりと支えるので、父親でも抱きやすく、ここ1、2年は対前年比150%も伸びている。

「赤ちゃんのお尻をすっぽりと包みこんだうえ、幅広のウエストベルトでホールドするので、抱っこしたときに安定感があるなど機能的であるところが、とくにイクメンのお父さんたちに評価されたようだ。ママとは別に自分専用のものがほしいからといって購入されていく方も多い」

このように語るのは、同社経営企画室広報チームリーダーの日丸邦彦氏だが、当初から「商品ありき」の姿勢を貫いてきたという。共通するキーワードは「快適化」と「楽しさ」であり、それらを使うことで子供と一緒にいる時間を長くして、コミュニケーションも図れる。

欧米のグッズを輸入して紹介する商品のラインアップも、玩具、哺乳瓶や離乳食用の食器、ベビーバギーなど約2000アイテムに及ぶ。なかでも、エアタイヤ仕様の英国製のバギーは4万~7万円と高め。ライトなどのオプションを組み合わせてオリジナルにするためには金を惜しまない。やはりイクメンの財布の紐も緩みがちだ。

今年20周年の同社では「お父さんの子育てをもっとおもしろく楽しくしたい!」をモットーにしている。物だけでなく、イベントも含めた情報発信をしていく計画だ。そのことは、父親の笑顔を呼ぶ戦略でもある。