「朝しっかり起きる、ごはんを食べる」

「ぼくはいい習慣を身につけることなく、ホッケーを辞めてしまった人間ですけど、いろんないい選手を見ていると、きっちりした習慣を身につけているのです。例えば、朝しっかり起きるとか、ごはんを食べるとか、しっかり仕事をするとか。そういうこともしっかりしないと、氷上のパフォーマンスは雑になると思います」

いわゆるディシプリン(規律)である。だから「最低限のルールは守ろうね」と選手に声をかける。プレーでは、選手個々の得意な部分、不得意な部分を見つけ、ビデオを使ってのミーティングで気付かせるそうだ。

代表チームは各クラブチームのエース格の集まりである。得てして、チームプレーが甘くなる時がある。

「試合はいろんな展開になるので、適材適所で選びます。大事なことは、それでチームのため、犠牲を払えるのかどうかです。日の丸を背負っている以上、チームのために戦えない選手はダメでしょう」

4月7日からはトップディビジョン入りをかけた世界女子選手権ディビジョン1(2部相当)が始まる。この成績が、2018年平昌(ピョンチャン)五輪の代表選考にもつながっていく。実力も人気も上昇気流にのる。飯塚監督率いる「スマイルジャパン」のソチ五輪の目標は「メダル獲得」である。

(松瀬 学=撮影)
関連記事
「“勝つために何をするか”に焦点を合わせる」-村田諒太
「引退はしません。ホッケーは私の人生ですから」-加藤明美
「選手に迎合したら強い集団はできません」-安田善治郎
「“いいぞ、親孝行!”と声をかけてもらったことを覚えています」-滝澤正光
就活に強し慶大体育会「リーダー教育」の内側【1】