好奇心を煽るテーマ2選
8 「こんな人いるの?」ヤバい人を報告する
ときには想像もできない人々や出来事が、私たちの周りで発生することがあります。街で見かけたおかしな人を扱う記事は、読んだ人の「こんな人本当にいるの?」という読後感が刺激になり、PVを稼ぎ出す傾向があります。
2018年頃から人気が高まっているのが、「公共の場にこんな人がいた」「理不尽なクレーマーがいた」という2つのテーマ。ニュースになるほどではなくても、ちょっとした街の事件簿で、思わず「うそでしょ?」と言いたくなるような話題です。これはSNSで大きく広く拡散され、日々バズっているのです。
タイトルでは状況を端的に伝えて、読者の好奇心を煽るのがポイントです。
次の2つは、話題となったタイトルの一例です。
タイトル例
電車で目ヤニをポロポロ落とす→注意され両者ブチギレ 落語家が目撃した衝撃トラブル「私は嫌だなと思う」――[J-CASTニュース]
土下座を強要、3時間以上拘束、海に沈めてやると恫喝…「モンスタークレーマー」意外な正体――[ザ・ゴールド・オンライン]
ただし、こうした記事は登場人物のプライバシーに配慮することも大切です。「ヤバい人」とされる人物が特定されないよう、配慮して記事を作りましょう。
9 男女に関する修羅場もの
女性向けサイトでは、恋愛、メイク、子育てなどのハウツーよりも、最近ではドロドロした修羅場もの(不倫・浮気・嫁姑など)が増加する傾向にあります。
パートナーの不倫相手と対決したり、壮絶な嫁いびりを報告したりするなどの過激な内容が多いですが、「こんなことあるの?」という刺激が中毒性を読者に与えるのです。
かつては過激な内容を漫画にしたレディースコミックがコンビニに多く置かれていましたが、それがネット版として生まれ変わっているのでしょうか。女性はちょっとブラックな出来事をのぞき見したい気持ちがあるもの。どの時代も需要のある裏ジャンルの一つです。
次の2つは、話題となったタイトルの一例です。
タイトル例
妻が余裕と貫禄を見せつける! 夫の不倫相手との直接対決エピ4選――[ライブドアニュース]
《姑に連れられ、山菜採りへ》→そのまま“山に放置”された嫁【遭難して命の危機に!】――[ファッション・トレンド・ニュース]
30代以上の大人の女性は、こうした男女関係の刺激的な記事が大好物。何を隠そう、筆者もそうです。ついつい「こんなドロドロな関係!」と、中毒性のある記事にハマって次々に読んでしまいます。