料理の取り分けはNGマナー

和洋中と世界の料理が楽しめる日本。各国の料理にはその土地ならではの独特の作法もありますが、共通してNGというマナーもあります。

意外に知られていないのが、大皿に盛りつけた料理を各自の小皿に「取り分ける」という行為。取り分けてくれる人を「気が利く」人だとする風潮すらありますが、テーブルマナーとしてはNGなのです。

もともと料理を取り分けるという行為は、お店の人がやるべきこと。レストランや料亭などでは客どうしでやるべきではないし、求めてもいけません。とはいえ、ごくカジュアルな居酒屋やビアホールなどでは、テーブルの上を片づける意味でもさっさと取り分けたほうがよい場合もあるので、そこは臨機応変に。

数人分をまとめて盛りつけた大皿料理が供された場合、正しいマナーは「取り回し」です。「お先に失礼します」と一声かけてから、自分の小皿に適当な量を取り分け、大皿を次の人に回します。

手皿は無作法

テレビなどの食事をする場面でよく見かけるのが、手を皿のようにして口に運ぶ光景です。「手皿」と呼ばれて、上品な仕草のように勘違いされているようですが、これはバッドマナーです。

千 宗屋『いつも感じのいい人のたった6つの習慣』(小学館)

箸やスプーンを持たない手は、食事中は食卓に軽く乗せ、器をあつかう際に添えるなどするのが美しいふるまいです。膝の上に乗せておくのは無作法とされます。

和食では器を手に持って食しますが、左側に置いてある器を右手で取るなど無理無駄のある動きも避けたいものです。

また、日本酒やビールの場合は盃やグラスを手に持って注いでもらいますが、ワインを注いでもらう時には、グラスには手を添えずテーブルの上に置いたまま待ちます。間違えやすいマナーのひとつです。

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