交感神経を刺激せずに深部体温を上げるには、39~40度ほどのぬるめのお湯にゆっくり浸かるようにしましょう。すると、じわじわと体の芯まで温まり、約1時間半~2時間後には深部体温が下がるようになります。

・長さ……最低10分、難しい場合は入浴剤を活用
湯船に浸かる時間は、10~15分ほど確保できると理想的です。
難しい場合は、発泡する炭酸ガス系の入浴剤を入れてみましょう。炭酸ガスが血管を広げ、短時間で効率よく深部体温を上げるのを助けてくれます。

湯船につかるのがオススメだが…

深部体温を上げるには湯船に浸かるのがおすすめですが、「けがをしてギプスをつけている」「シャワーしかない」といった事情がある場合は、シャワーでも深部体温を上げる方法があります。

それは、首の後ろへ、少し熱めのお湯を10分ほど当てる方法。

首の後ろにはたくさんの血管が集まっているので、血行がよくなって深部体温の上昇を促すことができます。このとき、シャワーヘッドは固定しておき、空いた両手で首の横のくぼみをマッサージするとより効果的です。

写真=iStock.com/Hammarby Studios
※写真はイメージです
白濱龍太郎『朝までぐっすり眠れる 深睡眠スープ』(アスコム)

ちなみに、近年ではサウナが流行していますが、じつはサウナも睡眠に対してよい効果があるといわれています。

医学的なメカニズムはまだ解明されていませんが、サウナを利用すると深睡眠を得られやすくなるうえ、日中の眠気も防げるという研究発表があるのです。サウナを利用した人の約75%に睡眠改善効果が見られたというデータも出ています。

入浴で深部体温と自律神経を整えることで、睡眠の質はぐっと高まります。そこに睡眠ホルモンをつくる食事の習慣を作れば、効果は抜群。ちょっとしたコツ睡眠の質を高めることはできます。ぜひ今晩から、快眠習慣を手に入れてください。

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