真面目に納税してきた人には「権利」がある

そもそも介護保険制度というのは、介護保険料という実質的な税金を我々が支払っているからこそ成り立っています。

つまりそのためのお金を自分で払ってきたのですから、誰だって堂々とその権利を享受していいのです。

和田秀樹『60歳からの脳と体が若返るワークブック』(扶桑社)

金銭的に困窮し、生活保護を受けることになった場合も同様です。

十分な所得がなく、所得税をずっと免除されていた人であっても、なにかを買うたびに消費税は支払ってきたはずですから、苦しいときにそれを返してもらうことに抵抗を感じる必要はまったくありません。

試しに、自分がこれまでの人生でいくらくらいの介護保険料や所得税や消費税などの税金を支払い続けてきたのかをざっくりでいいので計算してみてください。その金額がどれだけ大きいのかを知りさえすれば、必要な支援を受けるのは当然だと安心できるのではないでしょうか。

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