リスクを下げるのにおすすめの「高配当株ファンド・ETF」

株のリスクを下げるうえでは、1銘柄、2銘柄に集中投資するのではなく、10~20銘柄に分散投資することが大切です。

そこで活用したいのが、複数の高配当株にまとめて投資している高配当株ファンドや高配当株ETFです。

1本のファンドで複数の高配当株に投資したのと同様の効果が得られます。

頼藤太希『60歳からの新・投資術』(青春新書インテリジェンス)

日本株の高配当株ファンドとしては、2023年12月に登場した「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」[信託報酬:0.099%]があります。

配当利回り水準が市場平均より高い銘柄を中心に投資する投資信託です。

組み入れている約30銘柄の予想配当利回りは4%程度と高くなっていることに加え、アクティブファンドではありながら信託報酬が0.1%を切る水準であることからとても人気になっています。

配当利回りの高さだけでなく、企業の収益性、安定性等を勘案して投資するので、好業績&高配当で値上がりも期待できます。

図表作成=Money&You
頼藤太希『60歳からの新・投資術』(青春新書インテリジェンス)

為替リスクには注意

また、「Tトレイサーズracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)」[信託報酬:年0.10725%]も低コストで高配当銘柄に投資が可能。日経平均高配当株50指数に連動する投資信託であり、この指数は日経平均株価の構成銘柄の中の予想配当利回り上位50社から構成されています。

高配当株ETFには「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)」[経費率:年0.308%]などがありますが、「SBI」や「Tracers」といった高配当株ファンドのほうが低コストなので、これらを選ぶのがベターでしょう。

また、低コストで人気のある米国高配当株ファンド、米国増配株ファンド、米国高配当株ETF、米国増配株ETFには、

・「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」[信託報酬:年0.1238%]

・「SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」[信託報酬:年0.1238%]

・「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」[経費率:年0.06%]

・「バンガード・米国増配株式ETF(VIG)」[経費率:年0.06%]

などがあります。いずれも為替リスクがあることに注意が必要です。

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