日経平均株価が大幅に乱高下している。こういうときに投資するのは危ないのだろうか。Money&You代表取締役でマネーコンサルタントの頼藤太希さんの書籍『60歳からの新・投資術』(青春新書インテリジェンス)より、長期的な視点での「株の選び方」の解説をお届けする――。

株で得られる「3つの利益」

株は証券会社を通じて購入します。日本に上場している企業は約4000あります。株で得られる利益には、大きく3つあります。

①値上がり益

株の値段(株価)は、日々変動しています。株が安い時に買って、高くなってから売れば、その差額が値上がり益になります。

株価の値動きの要因は細かく見ればいろいろありますが、一般的にはその株を買いたい人が売りたい人より多ければ上がり、売りたい人が買いたい人より多ければ下がります。

たとえば、業績がよく、これからさらに儲けそうな企業の株なら買いたい人が増えるので、株価も上がります。

反対に、業績が悪くて利益が出ない企業の株は売りたい人が増えるため、株価も下がるというわけです。

「株主優待」も見逃せない

②配当金

配当金は、企業の事業がうまくいった時に株主に支払われる利益の一部です。「1株あたりいくら」という具合に、持っている株に応じてもらえます。日本株の場合年1~2回、米国株の場合年4回もらえるのが一般的です(配当金を出さない企業もあります)。

③株主優待

株主優待は、株主に対して送られるプレゼントのようなものです。自社製品の詰め合わせ、商品券や無料券など、企業によりさまざま。中には株主優待目当てで投資をしている人もいるほどです(株主優待を行っていない企業もあります)。先日、優待投資家で有名な桐谷広人さんと対談する機会があったのですが、彼は1200社に投資をしているとのことでした。

ギフトを差し出す女性の手元
写真=iStock.com/Wpadington
株主優待は株主に対して送られるプレゼントのようなもの(※写真はイメージです)