死にたくないと思うほど「人生の幸福度」は下がる

残念ながら、人間は必ず死ぬものなのです。死なない人はいません。

死ぬ確率は100%。それは、ありとあらゆる科学的真実以上に真実です。

人間なんていつ死ぬかわかりません。わからないのだけれど、年を取れば取るほど、死ぬ確率は高くなる。

だから、ある年齢になったら自分の死を覚悟せざるをえないと思います。確かに死を身近に感じるのは辛いことなのかもしれませんが、もう覚悟を決めなきゃしょうがない。

いつ死ぬかわからないと思えば、生きているいまを楽しまないと損だと思うのは私だけではないでしょう。

和田秀樹『どうせ死ぬんだから』(SBクリエイティブ)

たとえば今日、「うまいものを食いに行こう」と誘われたときに、今日そこに行かないと一生その食事に出合えないかもしれない、だから行かなくてはと思う。

もし老後もケチケチ節約していて貯金が思いの外たまっていたら、一度は運転したかったポルシェを買おうとか、元気なうちに夫婦で世界一周旅行に行こうとか思うでしょう。

「どうせ死ぬんだから」と思えば、好きなことができるものです。さらに「もう死んでもいいや」って思うことができれば、人間かなり思い切ったことができます。

逆に、死にたくないと思えば思うほど、人生の充実度、幸福度が下がってしまうものです。

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