ライフキャリアを形成する5つのブロック

この結果、ライフキャリアを形成するうえで重要な5つのブロックが形成される。

キャリア・ビルディング・ブロックは、「ライフキャリア」を構成する5つのブロックで自分の強みを再発見するためのフレームワーク
①労働ブロック(会社の人材投資):
生産性資産を身につけるために会社が教育として投資する段階である。多くの会社が新人教育としてさまざまな学びの場を提供しており、現場での仕事が身につくまでの約5年間がこの時期にあたる。この時期は会社が社員に「人材投資」をしているため、「労働ブロック」と呼ぶ。
②仕事ブロック(ビジネス創造資産):
生産性資産を活かし、自ら仕事を生み出す創造段階である。自分の力で仕事を生み出せるようになると、働くことが楽しくなり、現場を指揮し、売上を作り、会社に貢献する段階に達する。これを「仕事ブロック」と呼ぶ。
③学び・趣味ブロック(自己投資):
プライベートな領域で、自分の好きなことや必要なことに投資する段階である。多くの人は週末や余暇に趣味や学びに時間を割いている。この活動はストレス発散にもなるが、このマトリクスでは自己投資とされ、ライフキャリアにおいて非常に重要なブロックである。
④特技ブロック(自立資産):
自分の好きなことで価値あるものを生み出す段階である。これを「特技ブロック」と呼ぶ。この特技はライフキャリアの中で立派な資産となり、会社に雇われなくても、この資産を活かして稼ぐことができる。例として、YouTuberは自分の特技をコンテンツ化して収益を上げている典型である。
⑤パーソナル・ビジネスブロック(資産融合):
これは仕事ブロックと特技ブロックの資産を融合させ、自分だけの事業を生み出し、所有する段階である。このブロックの特徴は、自分の好きなことで磨きがかかった資産と、ビジネスを生み出す資産が融合しているため、非常にやりがいがあり、幸せな事業を所有していることになる。

プライベートの趣味や特技も立派な「資産」

このフレームワークは、仕事=キャリアではなく、プライベートにおける趣味や特技も「資産」として捉えることにユニークさがある。

ビジネス領域だけでなく、プライベート領域も含めた2軸で人生のキャリアの可能性を広げるのである。

そして、退職後、自営期間L3に突入した時に、このフレームワークで棚卸した「資産」を融合して、15年を楽しみながら小商いを行うのである。