(5)投資は面倒くさい
投資信託への積立投資は、面倒なことが皆無で、つまらないほど暇です。(4)で解説したとおり、初回に買い付け設定さえすれば、あとは何もすることがないのです。よって、むしろ暇すぎて、何かしたくなる欲望を抑えることとの戦いです。
(6)富の奪い合いは卑しい
富の奪い合いになるのは、デイトレードや短期売買の場合です。(2)で解説した、NYダウ、S&P500、ナスダック100は歴史的に見て高値更新し続けています。よって、これら優良銘柄への投資であれば、富の奪い合いは起こりません。皆で儲けることが出来ます。
(7)投資にはまとまったお金が必要
まとまったお金があれば有利なことは確かです。しかし、まとまったお金がなくとも充分に戦えます。たとえば、毎月5万円を投資信託に積立投資して、年率5%で複利運用ができれば、20年後には2055万円、30年後には4161万円になります。これが月10万円なら、20年後に4110万円、30年後に8322万円になります。S&P500の過去の成績を見れば、年率5%での複利運用は現実的なポテンシャルがあります。
(8)税金関係がややこしい
税金関係が不安になる気持ちは分かります。意図せず脱税してしまうのではないか、確定申告が難しいのではないか、と思えてくるでしょう。しかし、心配は無用です。投資信託への積立投資であれば、取引記録から税額の計算、納税まで基本的に証券会社がしてくれます。それに、そもそも新NISAのなかで運用すれば非課税です。
(9)プロには勝てない
デイトレードや短期売買でプロと戦おうとするから勝てないのです。逆に、プロと戦うような投資をしなければいいのです。それが、繰り返し書いているS&P500への長期の積立投資です。S&P500に投資を始めた瞬間に、あなたは市場平均のリターンを取ることができます。プロから初心者まで全体での平均が取れるというのは、この投資の世界だけだと思います。たとえば、今日から野球を始めても、いきなりメジャーから少年野球までの全体の平均をとったプレイができることは絶対にありません。料理もしかり、ビジネスもしかり。
(10)手数料が高い
金融機関の手数料ビジネスではないの? 確かに手数料が高い投資信託は存在します。それはお勧めしません。逆に、手数料が安すぎて心配になるくらいの投資信託があります。主要ネット証券であれば、投資信託を買ったり、売ったりする手数料は無料の銘柄が多いです。投資信託を保有中に発生する手数料「信託報酬」は必要ですが、これは資産運用会社に任せる手間賃と割り切れる程度の額です。詳しくはまた別途ご紹介しますが、気にならない程度の僅かな金額です。
まとめ
いかがでしょう。投資への誤解は解けましたでしょうか。お金や投資(運用)の話にうんざりする気持ちは治まりましたか。米国株で構成された優良な投資信託に、長期で、積立投資すれば、手元にまとまったお金がなくとも、充分に資産形成は可能です。年月と複利を味方にすれば資産数千万円も現実的です。したがいまして、1日も早く投資を始めて、年月(時間)を確保することこそ、再現性を高めるといえるでしょう。