「説明の時間」は「FAQ一覧」を作れば削減できる
第2位には、『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』がランクイン。仕事において発生しがちな「ムダ作業」を100個挙げ、それぞれの解決策を示した一冊です。
ムダの一例として紹介したいのが「何度も説明」。いろいろな人から同じ質問をされ、対応に時間を取られてイライラしてしまうことはありませんか?
本書によると、誰かの質問に対応している時間は、自分のキャリアやスキル、成果には結びつかない「他人のための時間」にすぎません。「他人のための時間」は可能な限り削って、「自分のための時間」を増やす工夫をしましょう。
そこで取り組みたいのが、質問を1カ所にまとめて管理する「FAQ一覧」を作ること。作成作業には時間がかかるかもしれませんが、一度作ってしまえば、今後誰かに質問されても「FAQをご確認ください」と言うだけでOK。あなたが休暇を取ったり、異動したりする際には、そのまま引き継ぎマニュアルにもなります。
本書にはこれ以外にも、数々の「ムダ作業」とその解決策が満載です。本書を味方に、あなたのストレス源になっている「ムダ作業」を少しずつでも減らしましょう!
終業後に「飲みニケーション」をしないデンマーク人
第3位は『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』。
北欧の小国、デンマーク。2023年の世界幸福度ランキングで第2位にランクインしただけでなく、ビジネスの国際競争力ランキングで、2022年・2023年と2年連続で世界第1位を獲得している国でもあります。
「国際競争力1位なんて、さぞ仕事中心の生活を送っているのだろう」と思うかもしれませんが、それは完全なる誤解です。本書によると、デンマークでは、午後4時に仕事を終えて帰宅するのが当たり前なのだといいます。
ここでは、そんなデンマークにおける「時間の使い方」のポイントを2つ紹介しましょう。
1つ目は、「仕事の付き合い」はしないこと。“仕事は午後4時までで、その後はフリータイム”という認識が浸透しており、終業後、同僚や部下を飲みに誘うことはありません。午後4時以降はプライベートの時間と決めているからこそ、就業時間中は仕事に集中できるのです。
2つ目は、意思決定に関わる人数を減らすこと。全員から承認をもらうことより、意思決定に関わる人数を厳選し、スピーディーに意思決定することを優先するのがデンマーク流です。
世界幸福度ランキングとビジネスの国際競争力ランキング、いずれにおいても高い順位に位置している国の秘密を知れる本書。ワークライフバランスを大切にしたい人にとって、学び多き一冊となるはずです。