人口が増え続ける限り世界経済は成長する

世界経済は、人口増大に伴い確実に成長していきます。当然、企業収益も上昇し、今よりも、もっと株価水準は高いだろうと予想ができるからです。

2024年の世界人口は80億を超えています。国連「世界人口推計(2022年)」によると、2058年に100億人を突破すると推計されています。人口が増えれば、消費が増え、その消費を支えるために生産も増え、経済は拡大していきます。

国際通貨基金(IMF)が発表している「世界経済見通し」(2024年4月)では、2024年・2025年の全世界の経済成長率が2023年と同じく3.2%と予測されています。経済成長率は1980年以降、おおむね年3〜4%で推移してきています。

出典=国際通貨基金「世界経済見通し」(2024年4月)よりMoney&You作成

2009年のリーマンショックや、2020年のコロナショックのような出来事があると、一時的に経済成長率は下がりますが、翌年にはすぐ回復しているのがわかります。

今後も、人口が増え経済活動がある限り、経済成長は続いていくでしょう。

暴落が来たときに「売りたくなる状況」をなくしておく

多くの場合、投資をする目的は、10年後、20年後、30年後、40年後のライフイベントに備えるためです。比較的まとまったお金が必要だからこそ、投資の力を借りるわけです。

お金を使うのは将来時点なので、いますぐ売却する必要はありません。

前述の通り、長い目で見れば右肩上がりになる可能性が高い株式市場です。

そこにお金を投じて継続的に運用することで、10年後、20年後、30年後、40年後には資産増の恩恵を受けられ、必要なお金が用意できます。

暴落が来ても淡々と投資・運用を継続するためには、「売りたくなる状況をなくす」のがベストです。

大幅にアップグレードされた新NISAとはいえ、万能ではなく、元本割れの可能性はゼロにはできません。暴落が来たら、損を抱える可能性が高まるでしょう。

日々生活するためのお金、ケガや病気で働けないときのお金、数年以内に訪れるようなライフイベントのお金については、NISAを活用するより、元本割れしにくく、少しでもお金を増やせる金融商品が適しています。例えば、定期預金や個人向け国債などの無リスク資産が候補になります。