「もう何もしたくない」そんな日でも痩せるコツ

相談④忙しいし、もう何もしたくない……

仕事でもプライベートでも、自分がこなせる以上のことが降りかかってくると体に力が入らなくなるもの。そんなときはやせるコツをひとつだけ、試してみませんか。

たとえば、普段何気なくしている呼吸の仕方を少し変えるだけでも、こり固まりやすい胸椎や肋骨のあたりがほぐれて動きが改善され、やせやすい体になります。呼吸は体幹の深層筋と深く関係しているので、ダイエット成功の近道になり得るのです。私も気づいたときは、以下の呼吸を意識しています。

やり方はまず、背骨の真上に頭が乗っていて、両肩が左右にしっかり開いている正しい姿勢であることを確認します。そして、肋骨が広がったり閉じたりして、柔軟に動いていることを意識しながら、ゆっくり呼吸を繰り返してください。これらを意識するだけでも、深層筋を使った呼吸がぐんとしやすくなります。これが腹式呼吸です。

また、電車での移動中やテレビを見ているとき、夜寝る前などのすきま時間に深い呼吸をするのもおすすめです。特に首や肩に力が入ってこりやすい人は、努めて深い呼吸を取り入れるといいでしょう。

深呼吸がダイエットの近道になるワケ

深い呼吸のやり方は、まず背骨の真上に頭を乗せ、両肩を左右に開いた姿勢になったら肋骨に両手を添えます。両手の人差し指から小指までを肋骨の前側、親指を後ろ側に置き、息を鼻から3秒吸って口から5秒吐きましょう。このとき、両手で触れている肋骨が前、横、後ろに360度広がっているかを確認してください。

胸式呼吸や深い呼吸で、日常的に浅かった呼吸が深くできるようになると自律神経のバランスが整います。そして横隔膜の柔軟性が高まって肋骨まわりの筋肉がほぐれ、首や肩の力も抜けてゆるみやすい状態に。

すると体幹の深層筋が使いやすくなるほか、体に酸素を取り込みやすくなるので血流がよくなり、脂肪を燃焼しやすい体に変わるのです。

隅田咲『やせる背骨しぼり』(サンマーク出版)

呼吸がしやすくなると自然とリラックスできるので、ストレスを緩和するのにも役立ちます。前述したようにストレスはホルモンバランスを崩すので、ダイエットの大敵。だからこそ日ごろのストレスケアが大切です。

呼吸は体脂肪を燃やす面でも日常のストレス対策の面でも、ダイエットの強い味方になります。

このような悩みを抱えている方々でも継続できて、結果も出せたのがやせる背骨しぼりでした。座った姿勢のまま体幹をしぼりあげることで深層筋が活性化され、勝手にやせる体になるメソッドなので、ぜひお試しいただければ幸いです。

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