つらいことから逃げていたら限界値は上がらない
結局、つらいことから逃げ出してしまうのは、つらいことを経験して乗り越えた後の「快感」を知らないからだ。
筋トレはつらい。
特に脚トレで、限界を超える練習(オールアウトと言う)をしたときは、この世に脚トレ以上につらいことなんてないんじゃないかと思える。
けれど、つらいトレーニングを乗り越えた後は、途方もない幸福感を覚えると同時に、筋肉痛(!)とバルクアップした筋肉というご褒美までもらえる。
つらければつらいだけ、その先には快感と報酬が待ち受けているのだ。
「限界を超える練習」を繰り返していると、しだいに限界が限界ではなくなってくる。それまでベンチプレスで60キロを挙げるのが限界だった人でも、トレーニングの結果80キロ挙げられるようになれば、60キロはたやすく感じるようになるだろう。
限界というのは、一度超えてしまえば、ただの通過点にすぎないのだ。このことは、仕事や恋愛などの日常生活でも同様だろう。
つらいことから逃げてばかりいたら、自分の「限界値」はいつまで経っても上がらない。限界値が上がらないから、望む快感や報酬を得ることも叶わないのである。
限界を超えて成功を手に入れる擬似体験をするために、ぜひジムに行って脚トレをしてみてくれ。人生で起こりうる困難が屁でもなくなり、限界を超えた新しい自分に出会えるはずさ。
幸せになるための宇宙の大原則
僕が人生で最も「イヤなこと」に遭遇したのは、付き合っていた男に振られてしまったときだ。今ごろ他の男とイチャイチャしていると想像すると、ひどく落ち込んで何にも集中できなくなってしまった。
でも僕はこの経験を、「もっといい男性と出会う」ための布石だと捉えた。どんな出来事が起きたとしても、それは自分の人生にとって意味のあることだと考えたのだ。
この思考回路を手に入れたとき、僕の目の前からあらゆる「イヤなこと」が消えていった。
たとえば、急いでいるときに電車に乗り遅れたとする。こんなささいな「イヤなこと」でも、それまでの僕は腹を立てていた。
けれど今は、電車に乗り遅れたことすら意味のあることと捉え、次の電車が来るまでメールの返信したり、仕事の資料を読み直したりするなど時間の有効活用ができるようになった。
自分の思い通りにならない出来事が起きたときは、神様が何らかの学びを与えてくれたんだ、と考えよう。そうすれば、落ち込むこともイライラすることもなくなる。これこそ、幸せになるための宇宙の大原則なのだ。